題名:結婚する大切な君へ
作者:オニオン侍
人数:3人(0:3)
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【本作における著作権管理・利用について】
本作は著作権フリーであり、サークル活動、
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必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。
(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)
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時間:20分
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【配役】
○女性
名前:望月 ましろ(もちづき ましろ)
年齢:20代~
概要:結婚するんだって!
*
名前:冬原 さくら(ふゆはら さくら)
年齢:20代~
概要:嬉しいような寂しいような
*
名前:松前 よつば(まつまえ よつば)
年齢:20代~
概要:お祝いしたいような阻止したいような
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望月(♀):
冬原(♀):
松前(♀):
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本文
*
望月「2人共久しぶり~!」
冬原「久しぶりー!元気そうやね!」
松前「元気元気ー!会えて嬉しいー!!」
望月「今日の為に、休みをもぎ取りました」
冬原「さっすが!私も前倒しにやってきたわー」
松前「私は明日も休みにしちゃったー!」
望月「うあああ羨ましいいい」
松前「おーっほっほっほ!」
冬原「その発想はなかった……天才やわ……」
望月「今度会う時絶対そうする」
松前「さーさ、持ってきたもの開けよ開けよ~」
冬原「ふっふっふ、おすすめのものいっぱい持ってきた!」
望月「あ゛ーーー!!それ絶対うまいやつ!!」
冬原「せやろせやろ~」
松前「さすがだねー!わかってるぅ」
望月「私だって負けないし!!俺のターン!ドロー!チーズの味噌漬け!」
冬原「ぐあああああ」
松前「なんのこれしき!俺のターン!ドロー!レモンワッフル!」
冬原「ぐあああああ」
松前「ふはははは!!!うわ、美味しいサクサク」
望月「はーーー開始早々楽しすぎるし、腹痛い」
冬原「ほんそれな!というか子供の頃からなんも変わらなさすぎじゃない?!」
松前「ほんと!20年以上変わらないってすごい事よ!」
望月「しわしわになってもこんな感じなのか……」
冬原「それはちょっとアレだな!もう少し落ち着きたいわな!」
松前「そうよ!あたしたち、淑女よ!レディよ!」
望月「ポーズどうなってんの、ひぃ、笑いすぎて顔面痛い」
冬原「そうですわね!あたくしたち、立派なレディでしたわ!」
松前「レディなので踊ります」
冬原「ずんちゃずんちゃ」
望月「待って、ひぃ、ツッコミが不在すぎる」
松前「フロア沸かせるわよ!」
冬原「FOOOOOO!!」
望月「げほげほっ、笑い死にする、まって、ほんと」
松前「お水のんでお水!」
冬原「そしてワッフル食べて!」
望月「よつばさんありがと……そしてお前は喉をつまらそうとすな!」
冬原「そんな!あたいはましろちゃんのためを思って!」
松前「そうよ!さっくーは良い子なのよ!」
望月「えっあっ、ごめ」
冬原「ちっ、バレちゃあしょがない!おらー!口の水分もってかれろー!」
望月「ちょっ、それはあかん!それはあかんよ!」
松前「なるほど、そのためのバゲットだったのね」
冬原「いやあ、いいところにあったから」
望月「うえーん、おいしいー、けどパサパサになった」
冬原「あらあら、かわいそげに。はい、お酒」
望月「お前のせいだからな?!あとお水がいいです!」
松前「あたいのお酒が飲めないっての?!」
冬原「よつばさんのお酒を断るたぁ、いい度胸してるじゃぁないか!」
望月「ねぇ酔ってる?!酔ってるの?!」
松前「あははー、楽しいねぇ。冬原さんや」
冬原「わははー、楽しいねぇ。松前さんや」
望月「ええ……いや、うん、楽しいんだよなぁ、ちくしょう!」
松前「あはは、ごめんごめん!はー、こんなノリ許してくれるの2人だけだよー」
冬原「わかる。というか2人の前でしかやらんけど!」
望月「他の人にやるなよ?!特にお前ー!」
冬原「なんですかな、望月さんや」
望月「自由すぎん?」
松前「フリーーーーーーダム!」
望月「今度はなに?!」
松前「大人のしがらみを忘れて今日ははじけましょう、の合図です」
冬原「フリーーーダム!」
望月「順応性どうなってんの?!」
松前「あっはっはー、お酒が進むなぁ」
冬原「このチーズ美味しすぎる、どこで買ったん」
望月「へ?!え、あー、物産展やっててさ」
冬原「ははーん、さてはほっかいどぅーやな?」
望月「言い方!そうだけど!」
松前「でっかいどぅーはいいぞ、試される大地だからな」
望月「どういう理由?!いいとこだけど!」
冬原「はー、試されてるわ、これは」
望月「どういう味?!」
松前「望月さんや、まぁまぁ落ち着いて」
望月「わ!なにこれ!めちゃくちゃ綺麗なお酒!」
冬原「わ!なにそれ!すごい!」
松前「ふっふっふ。これはですね、自分へのご褒美でして」
望月「え!そうなの!?わけてもらっていいの?!」
松前「もちろん!ちょっとね、頑張ったなぁと思いましてね」
冬原「よつばさんはいつだって偉いので、毎日ご褒美もらっていいよ!」
望月「いや、ほんそれな」
松前「まぁまぁ、2人もどーぞどーぞ!一緒に幸せを分かちあっておくれ」
冬原「わーい!ありがとう!あ、じゃあ私も」
望月「え、え、なになに」
冬原「じゃーん!私はいただきものだけど、めっちゃ並ぶお店のチーズケーキ!」
松前「え!!あのお店?!すご」
望月「チーズ好きにはたまらんやつじゃん……」
冬原「みんなでわーけーよー!」
望月「ええん、ありがとー!え、というか、すごいお祝いムードになってきたね」
松前「ひゃっふー!祝え祝えー!」
冬原「いええええい!みんな偉い!おめでとう!最高!」
望月「い、いええい」
松前「あれ、どしたのましろちゃん」
冬原「どしたん、どしたん、ぽんぽんいたぁなったか?」
望月「いや!ごめん、ぽんぽんは無事です」
冬原「そいつぁ何よりだぜ」
松前「何か言いたい事あるんでしょ!お姉さんにはわかっちゃうんだぞ~~」
望月「う、うん」
冬原「えー!なになになになになに」
松前「わくわく」
望月「え、えっと、いや、今日ね、どこかでお伝えしようとは思ってたんだけど……」
松前「はっ、もしや」
冬原「もしやもしや~~」
望月「今度のね、春になんだけど……その、お付き合いしてる方と……結婚、します!」
松前・冬原「「おおおおめでとおおおおおお!」」
望月「あ、ありがとー!」
松前・冬原「「ふおおおおおおおおおおおおおおおめでとおおおおおお!!」」
望月「ちょ、テンションたかっ!!」
松前・冬原「「うわああああんおめでとおおおおおおめでとおおおおおお!
」」
望月「ステイ!ステイ!」
松前「こんなん落ち着いていられるかってーの!ふううううううう!」
冬原「宴じゃ宴じゃーーーーい!!」
望月「す、座れ!お座りお座り!」
松前「あら、あたくしに向かってそんなわんちゃんみたいに言うなんて」
冬原「いつのまにそんな偉くなったのかしら」
望月「って言いながらも座る2人が好きよ……」
松前「おふざけは置いといて、いやほんとにおめでとうね!」
冬原「おめでとうおめでとう!!」
望月「へへ……ありがとう!!2人にはね、真っ先にお伝えしたいなーって」
冬原「わかってるやん」
望月「偉そう過ぎない?!」
松前「さすがあたし達が育てただけあるわね」
望月「育てられたっけ?!……いやわりと育ててもらってるな!ありがとね!」
冬原「お相手はどんな人よ、そんじょそこらの男じゃ、あたい達認めないわよ」
松前「そうよそうよ!どこの馬の骨よ!あたし達の大事なましろちゃんを嫁に出すからには、審査をさせていただく必要があります」
望月「急に事務的になったね?!」
冬原「おうおう、教えてみぃ、どんなあんちゃんじゃい」
望月「えええ……え、っとねぇ……すっごく優しくて、趣味もあうし、頼りになるし……えっと、うん、すごく素敵な人だよ!」
松前「かーーーーーーーーーーーっ!」
冬原「はーーーーーーーーーーーっ!」
松前「聞きました?!冬原どん!」
冬原「しかと聞きやしたぜ、松前どん!」
松前「そして見ました?!冬原殿!」
冬原「しかと見ましたぜ、松前殿!」
松前「まーーー!なーーんて可愛いお顔で話すのよ!ましろちゃん!」
冬原「もうそのお顔が幸せを物語ってるわよ!ましろちゃん!」
松前「会ってもないけど絶対良い人ってわかっちゃったじゃん!ましろちゃん!」
冬原「かーーーーーーーーーーーっ!」
松前「はーーーーーーーーーーーっ!」
望月「2人もまくしたてすぎじゃない?!」
松前「もー、お嫁に出したくなさすぎるから、粗を探してやりたかったのにぃ」
冬原「こりゃ完敗ですわな」
松前「でもそれはそれ、これはこれ。かれぴっぴとテレビ通話させなさい!!」
望月「な、なんで?!」
冬原「会社に入る時もさ、面接ってあるやん?」
望月「あるけど?!」
松前「それ」
望月「それ?!」
冬原「あたい達の大事なましろちゃんをお渡しするんだから!!ツラくらい拝ませなさい!!」
望月「や、やだーーー!!」
松前「反抗期だわ!大変!」
望月「い、いつか会わせるから!」
松前「なるほど、直接殴り込みにいくのね」
冬原「それはありやなぁ」
望月「殴り込みじゃないよ!!穏やかに!穏やかにして!」
松前「まぁ冗談はおいといて」
望月「冗談だったの?!どこから?!どこまで?!」
冬原「いやあ、どんな人かは気になるし心配だけどさ」
松前「ましろちゃんが困るっていうならねぇ」
冬原「ねー。式で会うの楽しみやねぇ」
松前「結婚式!!楽しみだわ!はっ、ウェディングドレス?!それとも白無垢?!」
冬原「うわあああああ悩むうううううどっちも着てくれ頼む!!」
望月「し、式は今の所予定が……」
冬原「なん……だと……?」
松前「ウェディングフォトは……?」
望月「あーーー、お写真だけはね……撮れたらなぁとは思うんだけど」
冬原「友人代表のスピーチは……?」
松前「ブーケトスは……?」
望月「参列する気満々でいてくれてありがとね……?な、なんかごめんね……?」
冬原「しょげ……」
松前「しょも……」
望月「あ、あわわ……」
冬原「まぁ、お2人が幸せならいいか!!式を挙げない分、新婚旅行豪華にしちゃえ!」
松前「世界一周!!」
望月「切り替えすごいね?!あと世界は一周できないよ?!」
冬原「ついていこうかなぁ」
松前「いこういこう!」
望月「新婚旅行に?!まさかの同行?!」
冬原「わは、冗談だよ」
松前「ましろちゃんたら~おほほほ~」
冬原「おほほほほ~」
望月「はぁはぁ……ツッコミ疲れた……」
松前「……うん、おめでとう!本当に、本当におめでとうだね!!」
望月「何急に?!どうしたの」
松前「赤ちゃんだったあなたが結婚かーと思って。しみじみしてる」
望月「もうそれ完全にお母さんの目線だね?!」
冬原「はい!正直に言います。嫌です!!!!」
望月「こっちはこっちで何?!」
冬原「大事なましろちゃんをとられたくありませーーーーん!いやでーーーす!ぴっぴろーー!」
松前「わかる!いやでーーーす!ぴっぴろー!」
望月「ぴっぴろって、んふ、ツボった……ひぃ、ぴっぴろって……」
冬原「でもあなたがより笑顔に、幸せになるので、大人の私は大人しく祝福しまーーす!」
松前「えらーーい!私もしまーーす!」
冬原「えらーーい!」
松前「でもやっぱりいやでーーーす!」
冬原「ほんとそれ~~~!」
望月「落ち着いてって……あれ、な、泣いてる……?」
冬原「な、泣いてませーーん!これはお祝のお酒でーす!」
松前「そうでーす、泣いてなんかやりませーん!」
望月「んもー、明らかに泣いてるよ!はい、ティッシュどーぞ」
冬原「ズビ……ありがと……こんなに優しい子だからかれぴっぴも幸せやな……ズビ……うう、嬉しいのにいやすぎて……」
松前「ズビビ……わかる……複雑すぎる……でもめちゃくちゃおめでとうの気持ち……」
冬原「そうなんよ……助けてくれ……超おめでとう……」
望月「情緒がぐちゃぐちゃすぎる……」
冬原「はぁ……しかし……それにしても……なんてめでたい日なんだ!」
松前「宴じゃ宴じゃーー!!」
望月「だから情緒どうなってんの!」
冬原「入籍したらまた改めてお祝いするから楽しみにしとってね!」
松前「ビッグプロジェクト始動だー!」
冬原「うおー!!」
望月「えへへ、ありがとー!楽しみにしてるね」
冬原「盛大なパーリナイにしたる!」
松前「フロア沸かしてけ~!!」
望月「また踊り出した!!ステイ!ステイ!」
冬原「こんな良い日に踊らないでいつ踊るんや!踊れ踊れ~!」
松前「沸かせ沸かせ~~!!」
望月「んもー!!わ、私も踊ってやるーーー!!」
冬原「おめでとう!おめでとー!」
松前「幸せになるんだぞーー!」
望月「あ、ありがとーー!幸せになるーー!」
冬原「でもでもでも、私達が1番あなたの事大好きなんだからね!」
松前「そうよそうよー!今までもこれからも、ずっとそうなんだから!」
望月「ええええ、きゅ、急にデレた!あ、ありがとう!私も大好きだよ!」
冬原「わかればよし!さあ踊れ踊れ~!」
松前「FUUFUUUUUUUU!」
望月「い、いえーーい!2人もこれからも、よろしくね!」
冬原・松前「「こちらこそ!!」」
~完~
◎あとがき
私の大切な幼馴染が結婚します。嬉しいやら、寂しいやら。幸せのおすそ分けをいただきました。彼女へのお祝いに、この複雑な気持ちを込めたこの台本を贈ります。本当におめでとう!より一層幸せになりますように。
ちなみに実際はかれぴっぴとその場でテレビ通話させてもらいました。へへっ!!