作者:オニオン侍
人数:2人(1:1)
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【本作における著作権管理・利用について】
本作は著作権フリーであり、サークル活動、
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必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。
(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます。)
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時間:5分
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【配役】
○男性
名前:弟
年齢:小学6年生
概要:サンタの秘密を知った
○女性
名前:姉
年齢:高校生
概要:面倒見がいい
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本文
*弟の部屋にて
姉「ちょっとあんた、まだ起きてたの?早く寝ないとサンタ来ないよ」
弟「サンタとかいないし。俺、もう小6だから知ってるし」
姉「何言ってんの。ほしいもの書いて、手紙出してたでしょ」
弟「だって……サンタ、いねえもん」
姉「はぁー?ちょっとあんた、どうしたのよ。姉ちゃんに言ってみ?」
弟「……って、タカシが言ってたもん」
姉「え?なに?タカシ君がなんだって?」
弟「だから!!サンタは……サンタは、パパなんだって、言ってたから!」
姉「……それで?」
弟「お、俺んとこ、パパ死んじゃったから……サンタ、いねえもん」
姉「はぁ……もー……ほんと、この弟はバカなんだから」
弟「ちょ、なんだよ!やめろよ!くっつくなー!」
姉「バカで可愛いんだから、まったく。いい、よく聞きな」
弟「な、んだよ……」
姉「母さんがよくあんたに言ってるでしょ?『うちはうち!よそはよそ!』ってね」
弟「言うけど……それが、なに」
姉「だから、タカシ君とこに来てたサンタは、タカシパパらしいけど?うちは違う」
弟「うちは、違うの……?」
姉「当たり前でしょ。よく考えてみなさい。この世界に何人のいい子がいると思ってんの」
弟「わかんない、けど」
姉「とにかく、たっくさんいるわけ。で、サンタ1人でプレゼント配れると思う?」
弟「う、うーん……大変、だと思う」
姉「でしょ?そこでサンタは考えた。『こりゃ1人じゃ無理じゃわい。いろんな人に手伝ってもらわんとな!』ってね」
弟「サンタ……頭いいじゃん!」
姉「あんたよりは、そりゃもうね。んで、タカシパパはお願いされましたっと」
弟「そ、っか……サンタ、いっぱい仲間いたんだな……」
姉「そ。だから、あんたのとこに来るのは、もしかしたらサンタ本人じゃないかもだけど。でも、ちゃーんと他の仲間が届けてくれるから」
弟「そ、っか……」
姉「あーーでも、夜更かししてる悪い子のとこには来ないんじゃないかなーー?」
弟「あっ、お、俺、寝る!姉ちゃん、おやすみ!」
姉「ふふ、はいはい。おやすみ」
弟「あ……姉ちゃん」
姉「ん、なに?」
弟「えっと……あ、ありがと」
姉「お、お礼言えて偉いじゃん。はい、どういたしまして」
弟「あと……」
姉「なによ?」
弟「ね、姉ちゃん、こーこーせーだけど、いい子だから……プレゼント、もらえるよ、きっと」
姉「……っふ、ふふふ、あっはっは!そう、私いい子だもんね。ふふ、そっか。うん、ありがと。それじゃあね、しっかり寝るんだよ。おやすみ、バカな弟ちゃん」
弟「うん……へへ、おやすみ」
*姉、退室
姉「……私にも、プレゼントかぁ。ふふ。あげてるのは私、なんだけどね。……ねぇ、パパ。しっかり約束守って、あの子と仲良くやってるよ。私、いい子だよ……。だから、私にも……」
~完~