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題名:さーちあんどですとろい

作者:オニオン侍

人数:3人(0:3)


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【本作における著作権管理・利用について】


本作は著作権フリーであり、サークル活動、


無料放送、商業目的問わず自由にご利用下さい。


また、いかなる目的での利用においても報告は不要であり、


必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます。)


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます。)


(配信などございましたらぜひお教えください!)


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時間:5分


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【配役】

男性に変更可能


○女性


名前:A

年齢:10

概要:ネーミングセンスがぶっ飛んでる



名前:B

年齢:10

概要:常識人だが悪ノリ大好き



名前:C

年齢:10

概要:振り回される苦労人


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本文



●夏、とある田舎の住宅地


A「さーちあんどですとろいを始めます」


B「いえーい!」


C「なんて?」


A「ルールは簡単。鬼から逃げます」


C「それはもうただの鬼ごっこなんじゃ……」


A「鬼は容赦なくこのチャカで逃亡者を撃ちます」


B「人数分あるけど!」


A「じゃあ逃亡者も応戦可能とします」


C「緩くない?ルール緩くない?」


A「みつけて、うって、ですとろいする。それが、さーちあんどですとろいです」


C「あとね、チャカじゃないからね。水鉄砲っていうれっきとした名前があるからね」


B「さーちあんどですとろーい!いえー!」


C「なんでさっきから順応してるの!?はやくない!?」


A「それでは水チャカを配布します」


C「ちょっとだけ話聞いてくれてありがとうね、うん。水の部分だけ採用してくれたね」


B「はーい、鬼はどうやって決めるんですか!」


A「考案者の私がまずは鬼のお手本をお見せしようかと」


B「りょうかーい!それじゃ、逃げるぞー!」


C「えっ、あ、待って待ってー!」


A「カウントダウン開始。10……9……8……」



C「3人の中で1番足速い人が鬼って怖すぎるんだよなぁ……」


B「あははっ!ですとろい、ですとろーい!」


C「うわっ、もう交戦してる……い、今のうちに移動しよ……」


A「ターゲット追加捕捉」


C「ひぃいい?!え、ちょ、回り込まれっ」


B「助太刀するよー!えいえい!」


A「やりますね。さすが、といった所でしょうか。すでにさーちあんどですとろいを使いこなしている」


C「た、助かったぁ……って、え、それって使いこなすとかそういうのなの」


B「ほらほら、どんどんいくよー!」


A「2対1はさすがに不利ですね、ここは一旦」


C「え、えいっ!」


A「おっと」


B「ひゅー!やるねー!いいぞいいぞー!えいえい!」


A「ほう……あなたがまさか一矢報いようとしてくるとは。予想外でした」


C「ひっ、ひえええええ」


A「好戦的態度、悪くない。やはりあなたはここで仕留めさせてもらいましょう」


B「えーい!隙あり!」


A「おっと」


C「え?あ、ちょ、おぼぼぼぼぼ」


A「危ないところでした」


B「あちゃー。まさか身代わりの術使うなんて!」


C「お、おそろしい……これが……さーちあんどですとろいか……」



A「私の、完全勝利ですね」

B「うーん、悔しい!結構いい線いってたと思うんだけどなー!」


C「ねぇ、私だけべっしょべしょなんだけど。ねぇ」


A「今度は鬼を交代してやりましょう」


C「まだ?!まだ続くの?!」


A「もちろん。ちなみに冬は、うちの庭でさーちあんどですとろい~雪合戦編~を開催する予定です」


C「もう雪合戦でいいじゃん!!」


B「いえーい!!」


C「もうやる気がすごい!!」


A「ちなみに」


C「今度は何!」


A「このさーちあんどですとろいですが、日本の伝統文化である『打ち水』から構想を得ています」


B「なるほどねー!確かに今日みたいにあつーい日に、こうやってべっしょべしょになってたら涼しくなっていいもんね」


C「えっ……そんなに考えられてたの……?」


A「一番べっしょべしょのあなたなら、この旧き良き文化、そしてそれを未来に繋ぐ新たな着眼点の素晴らしさがよくわかるのでは?」


C「ま、まぁ……言われてみれば……風が、気持ちいかも」


B「ふーぅ!涼しいー!」


A「と、いうわけで、2回戦いきますよ。鬼はあなたです」


B「よっしゃー!逃げろー!」


C「え?!私が鬼?!嘘!ちょ、2人ともはっや!!もー……ふふ、仕方ないなぁ!いーち、にー、さーん……」


~完~


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【あとがき】

作者の幼少期の頃の思い出を脚色し、台本に仕上げてみました。

幼馴染3人で行うさーちあんどですとろいは、とても楽しいものです。

ぜひ皆さんもやってみてください。雪合戦も楽しかったです。