題名:患いし我らの
作者:オニオン侍
人数:2人(1:1)
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【本作における著作権管理・利用について】
本作は著作権フリーであり、サークル活動、
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必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。
(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)
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時間:10分
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【配役】
○男性
名前:夫
年齢:35
概要:漆黒の鎧を纏いし者になりたい
○女性
名前:妻
年齢:35
概要:鉄壁の守護者になりたくない
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(♂):夫
(♀):妻
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本文
*
夫「あのさ……そろそろエターナルフォースが欲しいなーなんて」
妻「……はあ?」
夫「いやほら俺もさ、今年で35になるし漆黒の鎧を纏いし者になりたいなーって」
妻「……はあ??」
夫「な、なんだよ。そんな変な事言ってるか?」
妻「変な事の方が100倍いいわよ!あなた、私とツヴァイソルジャーになる時言ってたわよね。俺は君とずっと2人がいいな〜って」
夫「あ、あの時は若かったんだよ!」
妻「はあ??それで何、私に鉄壁の守護者になれって言うわけ?」
夫「そうだけどさ……」
妻「簡単に言ってくれるよねえ。この歳でなるのどれだけリスクが高いと思ってんの?」
夫「リスクってそんな、35なんてまだまだだろー」
妻「はあ……本気で言ってる?外でもそんな事言ってないでしょうね」
夫「いっ……てないよ」
妻「お願いだから2度と言わないで、恥ずかしい」
夫「わかった、わかったから」
妻「それで?なんで急にエターナルフォースが欲しくなったわけ?」
夫「俺の所属してるサンライズドラグーンで、最近纏いし者になった先輩がいてさ、よく話を聞くんだよ」
妻「ああ、言ってたわね」
夫「最初は全然興味なかったし、エターナルフォースの話ばっかでうぜーくらいに思ってたんだけど、なんかすげえ幸せそうに話すからさ……」
妻「なんか羨ましくなっちゃった?」
夫「うーん、どちらかっていうと、もしかしたら俺たちももっと幸せになれるのかなぁって考えたんだよね」
妻「なるほどね。それで、私に頑張れと」
夫「ご、ごめん。俺、ちゃんと調べるから!君の事も今まで以上に大事にする!」
妻「……そういう純粋でアホな所嫌いじゃないから一緒にいるわけだけど、正直漆黒の鎧を纏いし者になれるかどうか心配なのよね」
夫「うっ……俺、頑張るよ!ほ、ほら、最近よく聞くインフェルノメイズって呼ばれるくらいに」
妻「インフェルノメイズゥ?」
夫「ひっ、俺……また何か言っちゃった?」
妻「なーにがインフェルノメイズよ。漆黒の鎧を纏いし者だけエターナルフォースのラグナロクをちょーっとリプレイスするだけでインメイなんですね、素敵!とか持て囃されて」
夫「ご、ごごごめん!ごめんなさい!もう2度とインフェルノメイズって言わないから!」
妻「だいたい私が鉄壁の守護者になったら、私はミラージュフラグメントをやめないといけないじゃない!」
夫「えっ……嬉しくないの?」
妻「あのね、私がどれだけ頑張ってこのギルドに入ったと思ってるの?それに私が毎日楽しそうにしてるの見てるよね?」
夫「でも守護者ってエターナルフォースと離れない方がいいって……」
妻「纏いし者は?」
俺「えっ、そりゃあ頑張って働いて、お金稼がなきゃ!」
妻「活動領域展開は?どれだけとるの?」
夫「あはは、纏いし者はとらないでしょ〜!」
妻「……はあ」
夫「えっえっ、俺また何かやっちゃった?!」
妻「俺、調べるからって言ったわよね」
夫「言ったよ!」
妻「何年かかるかしらね」
夫「あはは、やだなあ。そんなにかからないよ!」
妻「はあ……アホだとは思ってたけど……ここまでとはね」
夫「えっ、何か言った?」
妻「1週間調べてみて。それでも気持ちが変わらないのなら話し合いましょう」
夫「わかった!俺、早速調べてくる!」
妻「はあ……純粋で素直でアホね、ほんと」
〜完〜
●あとがき
友人に捧ぐ!
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