オニオン侍の玉ねぎ亭

TRPGと声劇が大好きなオニオン侍のブログです!

はじめまして、オニオン侍です!TRPGと声劇が好きな玉ねぎの侍です。

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題名: 涙と扇①

#32

作者:オニオン侍

人数:2人(2:0)


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【本作における著作権管理・利用について】 

本作は

【金銭目的としない活動(身内での声劇に使用、配信、舞台化、ボイスドラマ作成など)】

にご利用いただけます。

【配布・販売】はいかなる場合においても、禁止しております。

また、利用の際の報告は不要であり、 

必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。 

(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!) 

(配信などございましたらぜひお教えください!) 

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時間:15分

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【配役】


○男性

名前:蔵内 涙(くらうち るい)

年齢: 18

概要: 不思議現象にとても興味がある。今年から大学生になるため、住む場所を探していたらこのマンションを不動産に勧められて入居するに至った。写真館のアルバイトをしながら、カメラマンの修行をしている。



名前:香原 扇(こうはら おうぎ)

年齢: 故23(死後50年経過)

概要: 焼き鳥屋の3代目。店が火災に見舞われ、秘伝のタレを守ろうとしたが大火に包まれ死亡。現在はマンションの一室に住み着いており、話し相手を探している。


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涙(♂):

扇(♂):

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▼はじめに

①この台本はmixi2の『いわくつきマンション2』という世界観共有一次創作コミュニティにおける活動の一環です。『人間と幽霊がマンションの一室で同居する』をテーマに交流を楽しんでいます。


『蔵内涙』君の創作主である方と『いわくつきマンション2』のコミュニティ主さん(運営代理)に掲載許可を得ております。


③他の参加者の方は一切関係ございませんので、巻き込む事はなされないようにご注意ください。あくまで作者の作成した『香原扇』と、相方である『蔵内涙』君が、2人でこんなを会話していたら可愛いなぁという妄想を詰め込んだ作品となっております。


④以上を踏まえてどうかお楽しみください。私たちの子に魂を吹き込んでいただけると嬉しいです。



本文↓



涙「よいしょっ……と!はあー、これで引越し完了ー!」


扇(ふぁーあ………お?誰か来たか?)


涙「それにしても家賃が安くて助かるなあ。いわくつきだから、って聞いてるけど……部屋も綺麗だし、そんなに怖い感じはなさそうなんだよなあ」


扇「よっ!!初めましてだなあ!」


涙「お、おわぁぁぁっ?!」


扇「俺は香原扇!」


涙「ひ、人が!!天井からでろん!って」


扇「おっと、悪い悪い!逆さまでご挨拶は失礼だったな。どっこいしょっと」


涙「う、浮いてる……空中で回転してる……」


扇「君、名前聞いてもいいか?」


涙「へ?え、あ……く、蔵内……涙……」


扇「涙君か!素敵な名前だなあ!ハイカラってやつだな」


涙「ハイカラ……」


扇「歳は俺よりすこーし下くらいか、ってまあ……死んでから結構経ってんだけどな!わはは!」


涙「えっ、し、死んでるんす、か……?」


扇「そーそー、焼き鳥屋やってたんだけどなあ。火事で燃えてなあ。その時に死んじまったんだ」


涙「そ、そうなんすね……じゃ、じゃあ、扇さん?は、幽霊……ってことすか?」


扇「おう、幽霊ってやつだな!きっと!」


涙「そうなんすね……こ、ここに、住んでるんすか?」


扇「住んでるっちゃー、住んでるな!これからよろしくな、涙君!」


涙「え?!え、あ、よ、よろしくっす」


扇「まずは荷物の片付けだよなあ。手伝ってやれたらいいんだけど、ご覧の通りなわけよ」


涙「す、透けてる!というか箱に貫通してる!」


扇「悪いなあ。幽霊ってのは、ふよふよそこらへんで浮くくらいしかできないみたいなんだよなあ。あ、応援は目一杯するからな!」


涙「あ、ありがとうございます?」


扇「まあ初日くらいはゆっくりしたってバチは当たらんさ!ほらほら、座って座って」


涙「ふ、ふふ、俺の部屋なのにお客さんみたいだ」


扇「わはは!ほんとだな!悪い悪い。なんせしばらく誰も居着いちゃくれなくてなあ。涙君と話せて舞い上がっちまった!」


涙「そうなんすね……」


扇「まあ、いきなり幽霊が居候でいますなんて言われたら、普通は出ていくわなあ」


涙「あ、お、俺は……もしかしたら、不思議な体験できるかもって、ちょっと楽しみにしてたんす。だから、扇さんに会えて、嬉しいっす」


扇「……涙君……」


涙「ど、どうしたんすか、すいません何か気に障る事言いました……?」


扇「……俺は!!嬉しすぎて!!今!!涙君を!!抱擁できない事が!!!悔しいよ!!」


涙「おわぁぁぁあひ、ひんやり!ひんやりしてるっす!こ、これハグ?!ハグなんすかね?」


扇「おおんおおん、そんな嬉しい事言ってくれるなんて、思ってもみなかった……。ありがとうな、涙君」


涙「扇さん……へ、へへへ!なんだか俺まで嬉しくなるっすね。……あの、これから同居?同棲?よろしくお願いするっす」


扇「こちらこそだ!!どうぞよろしく頼むよ!涙君!!」


涙「ぎゃーー!う、嬉しいんすけど、さ、寒い!寒いっすーー!」


扇「わはは!!幽霊の抱擁は冷えるんだなあ!わはは!」


〜完〜




▼Special thanks
涙君の親御さん
運営代理様


▼あとがき
初めて世界観共有コミュニティに参加させていただきまして……とーーーっても楽しんでおります。初心者の私に色々な事を教えてくださって、たくさんリアクションもつけてくださって、一緒に楽しんでくださってありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします!


レイとそよぎ①

こちらもあわせて是非お楽しみください!

涙君の親御さんともう1組作成して、そちらも楽しく妄想させていただいております。

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題名: レイとそよぎ①

#31



作者:オニオン侍

人数:2人(0:2)


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【本作における著作権管理・利用について】

本作は

【金銭目的としない活動(身内での声劇に使用、配信、舞台化、ボイスドラマ作成など)】

にご利用いただけます。

【配布・販売】はいかなる場合においても、禁止しております。

また、利用の際の報告は不要であり、

必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。

(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)

(配信などございましたらぜひお教えください!)

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時間:20分

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【配役】


○女性

名前:愛生 レイ(あおい れい)(仮名)

年齢: 享年20代前半

概要: 死んだ時の記憶がなく、それ以前も曖昧。名前も呼び名がなければ不便だろうと自ら命名したため、本名ではない。
自分のことを知る人や家族を探している。見つけることには焦っておらず、奇妙な同居を楽しんでいるようだ。
以前はそよぎの祖母である紅子(べにこ)と同居しており、2人は気心の知れた良き友であった。



名前:春原そよぎ(すのはら そよぎ)

年齢: 25

概要: 大好きなおばあちゃんが亡くなっちゃった……。ちょっと変わったアパートに住んでたって聞いたけど、どんなところなんだろう?最後に「レイによろしく」って言ってたけれど、レイって霊?!きゃーー!
その後、いわくつきマンションでレイと出会いそのまま同居を始める。



※登場はしないが作中に名前が挙がる『春原紅子(すのはら べにこ)』について。

年齢:享年90

概要:レイと長らく同居していた。彼女の記憶を探す旅に出たり、その道中に自身の旦那(になるいい男)を見つけてきたりと、かなりアグレッシブな性格。
1人息子が多忙であったため、孫のそよぎの面倒をよくみていた。


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レイ(♀):

そよぎ(♀):

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▼必読


①この台本はmixi2の『いわくつきマンション2』という世界観共有一次創作コミュニティにおける活動の一環です。『人間と幽霊がマンションの一室で同居する』をテーマに交流を楽しんでいます。


『愛生レイ』ちゃんの創作主である方と『いわくつきマンション2』のコミュニティ主さん(運営代理)に掲載許可を得ております。


③他の参加者の方は一切関係ございませんので、巻き込む事はなされないようにご注意ください。あくまで作者の作成した『春原そよぎ』と、相方である『愛生レイ』ちゃんが、2人でこんなを会話していたら可愛いなぁという妄想を詰め込んだ作品となっております。


④以上を踏まえてどうかお楽しみください。私たちの子に魂を吹き込んでいただけると嬉しいです。



本文↓


レイ「ねえ、そよぎ。それはなあに?」


そよぎ「これはね、精霊馬だよ!今年はおばあちゃんの新盆だから、気合い入れて作っちゃおうと思って!」


レイ「しょーりょーうま……?にーぼん?」


そよぎ「えっと、亡くなった人がお盆にね、こっちに帰って来てくれるんだって。それで天国からここまで遠いから、お馬さんに乗って来てねーって」


レイ「お盆はわかるわ!あつーい夏の日のことよね!」


そよぎ「ふふふ、そうそう!だからそろそろキュウリのお馬さんを作らなきゃって思って」


レイ「そうだったのね、とっても可愛いわ」


そよぎ「ありがとう!あとね、新盆っていうのは、その人が亡くなってから、初めて迎えるお盆の事なの。きっとおばあちゃんも張り切ってるよ!」


レイ「うふふ、目に浮かぶわね」


そよぎ「パワフルなおばあちゃんだからなあ」


レイ「本当にね。紅子にはいつも驚かされてばかりだったわ。毎日のようにびっくりさせてくるのよ?それに初めて会った時なんてね」


そよぎ「ふふふ、レイちゃん、とっても嬉しそう」


レイ「あ、あら……恥ずかしいけれど、仕方がないじゃない。あの子と過ごした日々は、本当に楽しかったんだもの」


そよぎ「そっかあ……。ふふふ、ありがとう、レイちゃん。おばあちゃんと、ずっと、ずっと居てくれて」


レイ「なあに、急に。照れちゃうじゃない」


そよぎ「おばあちゃんね、レイによろしくねって言ってたの。大事な、大事な人だからって」


レイ「……そう」


そよぎ「レイちゃんにとっても、おばあちゃんが大事な人でよかった」


レイ「もう、言わなくてもお見通しなのね」


そよぎ「レイちゃん、とってもわかりやすいんだもの」


レイ「そよぎったら!」


そよぎ「ふふふ、私とも仲良くしてくれてありがとう!」


レイ「当たり前じゃない、こんなにいい子放っておけないわ!」


そよぎ「これからもよろしくね!レイちゃんのなくしちゃった記憶探し、私もお手伝いするからね」


レイ「ありがとう、そよぎ」


そよぎ「えへへ」


レイ「私も、そのにいぼんのお手伝い、してもいいかしら?」


そよぎ「もちろん!じゃあ、今度はこの初盆提灯を……」


レイ「はつぼんちょーちん??」


そよぎ「亡くなった人が迷わず来られるように、おうちに飾って目印にするんだって」


レイ「うふふ、紅子はそそっかしいから絶対に必要ね!」


そよぎ「あはは!大きくてよーく光るのを作ろうね」



そよぎ「……迎え火、綺麗だね」


レイ「ええ、とても」


そよぎ「おばあちゃん、来てくれるかな」


レイ「きっと来るわよ!だってこんなに素敵なお馬さんがいるんだもの」


そよぎ「……ふふ、そうだといいなぁ」


レイ「んもう、紅子ったら早く来て欲しいわ!いつまで待たせる気なのかしらね」


そよぎ「……ふふ、レイちゃんみたいに姿が見えるわけじゃ、ないんだから……」


レイ「……そよぎ?どうしたの、なんだかいつもの元気がないわ」


そよぎ「あ……えへへ、ごめんね。その……おばあちゃんは、レイちゃんみたいにおしゃべりできたりするのかな、って……」


レイ「そう、ねえ……」


そよぎ「もう一度会えるのかな、って思ってたの。レイちゃんと過ごして、幽霊とおしゃべりできるのが当たり前になってたみたい、ふふ」


レイ「そよぎ……」


そよぎ「幽霊は見えないし、おしゃべりなんてできないって……ちゃんと頭ではわかってたと思うんだけどね。ふふふ、心のどこかで期待していたみたいなの」


レイ「そう……そうね、私もすっかり慣れてしまっていたわ。自然の摂理に、反しているのにね」


そよぎ「毎日一緒におしゃべりしてるもんね。当たり前に、なっちゃってたね。……ごめんね?心配かけちゃって。そろそろ暗くなっちゃうから、お部屋に戻ろっか」


レイ「そうね、きっと紅子は部屋で待ちくたびれてるわよ!見えなくても、きっとあなたの元へ遊びに来てるわ」


そよぎ「ふふ、きっとそうだね」



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5

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題名: 陰の者、異世界へ行く。②

#30

作者:オニオン侍

人数:4人(2:2)


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【本作における著作権管理・利用について】

本作は著作権フリーであり、サークル活動、

無料放送、商業目的問わず自由にご利用下さい。

また、いかなる目的での利用においても報告は不要であり、

必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。

(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)

(配信などございましたらぜひお教えください!)

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時間:20分

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▼配役


●男性

名前:土倉 夜杜(つちくら ないと)

年齢:20〜29

概要:囚われがち




名前:オル・ヤヲーネ

年齢: 50〜

概要: 偉いらしい



●女性 

名前:イル・ヤヲーネ

年齢:20〜

概要:もしかしていいとこのお嬢様



名前:ネイ

年齢:?

概要:でっけえ白猫

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土倉(♂): 

オル(♂): 

イル(♀): 

ネイ(♀):

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本文





土倉「なあ、俺はどうしたらいいんだ?」


イル「余計な事は言わない、敵意を見せない、それだけよ」


土倉「要は大人しくしとけばいいんだな」


イル「そ、物分かりいいじゃない。父上は私よりも疑り深いんだから、ぜっっったいに怪しい行動は慎んでよね!」


土倉「別に怪しい事なんて何もしてないっての……」


ネイ「イル!つちくら、文句言ってる!」


土倉「お、おい!こら!告げ口するんじゃない!」


イル「なあに、ネイ。土倉にいじめられたの?よーしよし」


ネイ「うーー、違うけどなでなでうれしー!」


イル「ネイはここでいい子しててね。すぐ戻ってくるから」


ネイ「わかった!つちくら、イルをよろしくね!」


土倉「お、おう。任せとけ」


イル「それじゃ行くわよ。ほら、シャキッとして!」


土倉「いってえ!」



オル「イル、話とはなんだね」


イル「はい、父上。『始祖の洞窟』への探索を許可していただきたいのです」


オル「ほお。物見遊山(ものみゆさん)に行くわけでもあるまい」


イル「こちらの男、土倉が『始祖の洞窟』から出てくるのをこの目で見ました」


土倉「ど、ども……」


オル「……イルよ。この場でそのような嘘や冗談を言うたちではないと思っておるが?」


イル「はい。私もくだらない嘘だと。しかし」


オル「つちくら、と申したか」


土倉「うえっ?!え、あ、はい」


オル「その娘、イルはこのアテマト領、領主オル・ヤヲーネの一人娘と知ってたぶらかしたのか?」


土倉「あ、あてまと……?あ、いや、その、たぶらかすも何も、無理やりここに連れてこられたというか」


オル「なんたる愚弄!私を欺くだけでなく、我が娘をまるで横暴な輩かのように語るなど!!」


土倉「欺いてないですし、まるでではなく本当に横暴な娘さんですし……」


イル「なんですって?!」


オル「イル!!『始祖の洞窟』への探索は許可できん!土倉とやらは、こちらで身柄を確保させてもらう」


土倉「え、ええ……」


イル「父上!」


オル「警備兵!ただちにこやつを捕らえろ!」


土倉「い、イル……」


イル「父上!私の話を聞いてください!彼はあの洞窟の」


オル「くどい!!……イル、お前は下がりなさい」


イル「父上……」


土倉「い、いてててそんなに腕曲がらないって!」


イル「……ごめんなさい、土倉」


土倉「大人しくするからいててててて」


イル「わかりました、父上。失礼、しました……」



ネイ「イル!おかえりー!ネイ、いい子にしてたよ!」


イル「……はあ」


ネイ「イル、元気ないね。どーしたのー」


イル「ネイ……ごめんね。土倉が、捕まってしまったの……」


ネイ「えええええ!なんで!なんでなんでなんでー?!」


イル「もう少し話を聞いてくれたって……いえ、私も人の事言ってられないわよね」


ネイ「ねえ!なんでなんでなんでー?!」


イル「よしよし……せっかく、仲良くなっていたのに……ごめんね」


ネイ「えー!なんでー!わかんないけど、じゃあさがしてくる!」


イル「ネイ?ちょっと、どこに行くのよ!」


ネイ「イルは待ってて!ネイがつちくら、探してきてあげる!」



土倉「はあ……なんなんだよ、あのおっさん……」


ネイ「つちくら!みーっけ!」


土倉「おわぁ?!」


ネイ「どうしてそんな汚いお部屋でかくれんぼしてるの?」


土倉「いや別に好きでいるわけじゃ」


ネイ「イルがしょんぼりしてたよ!早くもどろ!」


土倉「戻るったってなあ……ドアには鍵かかってるし、というかここ1階じゃなさそうだったが?!」


ネイ「ここ?たかーいとこだよ!でもね、ネイはジャンプして届くんだー!」


土倉「ほ、ほーう。そんで、窓枠に爪を引っ掛けてると」


ネイ「そう!ここをバリーン!ってしたらつちくらも出てこられるね!」


土倉「いやいやいやさすがにそれは」


ネイ「せーの!」


土倉「待て待て待て待て!」


イル「土倉!行くわよ!」


土倉「へ?え、あ、ドアが」


ネイ「あ!イル!へへーん、ネイが先につちくらみつけたもんねー!」


イル「ネイ?!なんで外に……」


土倉「なんかジャンプしたら届くとかなんとか」


イル「全く、お転婆なんだから……」


土倉「飼い主にそっくりだな」


イル「このままここに幽閉しておこうかしら?」


土倉「わ、悪かったって!」


ネイ「2人ともはやくはやくー!」


イル「土倉、行くわよ!」


土倉「お、おい、出口はこっちじゃ」


イル「ネイ!」


ネイ「あいあーい!」


イル「土倉!窓から跳ぶわよ!」


土倉「と、跳ぶ?!」


ネイ「くるりん、ぴょーん!」


土倉「お、おお、窓枠から爪を離して壁を蹴りバック宙……ってうおおおおお?!」


イル「手!離しちゃダメだからね!」


土倉「待て待て待て待てまだ心の準備が!」


ネイ「ネイの背中に、ぴょーん!って乗ってね!」


イル「行くわよ!せーの!!」


土倉「ぎゃぁぁぁあ!!」


ネイ「ぴょーん!!」


土倉「こんな妙な死に方嫌だあああ!!」


イル「うるっさいわね!詠唱できないじゃない!」


土倉「もごっ」


イル「"風の精霊様、力無き我らに、慈悲と安らぎを"」


ネイ「ふひゃひゃ、精霊様くすぐったーい!でもこれであんしーん!」


イル「……はあ……」


土倉「ひいいい落ち……て……ない?」


ネイ「ネイの背中に到着〜!ふんわりどすーん!」


土倉「なんだ……この膜みたいな、羽衣みたいな……ちょっと浮いてるみたいな……なんだこれ」


イル「ネイ、このまま『始祖の洞窟』に向かって!精霊様のお力添えがあるうちに!」


ネイ「はーい!いっくよー!」


土倉「うおおおおお?!」


イル「ちょっと!しっかり掴まりなさい!」


ネイ「あはは!つちくら、落ちそう!」


土倉「はあっ……はあっ……また死にかけたぞ……」


イル「本当にこんな奴が……?」


土倉「なんだよ」


イル「何でもないわ。確かめれば、いいだけの話だもの」


ネイ「どんどんいっくよー!!」


土倉「おわぁぁぁあ寒いいいいい!」


〜完〜



▼あとがき

『陰の者、異世界へ行く。』シリーズ第二弾!ぜひ1話からお楽しみください!


#かげもの#異世界シリーズ


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題名: 陰の者、異世界へ行く。

#29


作者:オニオン侍

人数:6人(1:2:3)


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【本作における著作権管理・利用について】


本作は著作権フリーであり、サークル活動、


無料放送、商業目的問わず自由にご利用下さい。


また、いかなる目的での利用においても報告は不要であり、


必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)


(配信などございましたらぜひお教えください!)


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時間:30分

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▼配役


●男性

名前:土倉 夜杜(つちくら ないと)

年齢:20〜29

概要:驚かされがち



●女性

名前:イル・ヤヲーネ

年齢:20〜

概要:めっちゃ高圧的



名前:ネイ

年齢:?

概要:でっけえ白猫


●不問

名前:スライム1

年齢:?

概要:リーダー的存在

* 

名前:スライム2

年齢:?

概要:誇り高き戦士



名前:スライム3

年齢:?

概要:頑張り屋さん

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土倉(♂):


スライム1(不問):


スライム2(不問):


スライム3(不問):


イル(♀):


ネイ(♀):


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本文




土倉「ぅぅぅぉぉぁぁああああ!?」


スラ1「ずおりゃー!おまえらー!いてこませー!」


土倉「しゃ、喋ってる!?」


スラ2「ぬおりゃー!スライム一族繁栄の糧となれー!」


土倉「うおおおおおでも足は遅えええ!!」


スラ3「そおりゃー!にげるなー!ひきょーだぞー!」


土倉「よくわからんがあばよー!!」


スラ1「うわーー!まぶしーー!」


スラ2「ぐわーー!貴様ぁ!よくもー!」


スラ3「ぬわーー!洞窟からでちゃったー!」


スラ1「撤退だーー!ひけー!!ひけー!!」


スラ1・2・3「「「おぼえてろー!!」」」


土倉「はあっはあっ……な、なんだったんだ?というか、どこだここ……?」


スラ3「はー、まぶしかったー」


スラ2「むむ!貴様ぁ!まだそこにいるのかぁ!でやーー!」


土倉「おわっ?!」


スラ1「スライム流投石術ぅ!とりゃー!!」


土倉「腕もねえのにどうやって投げてんだよ?!とりあえず逃げるか……!」


スラ3「ひー!やっぱりお外はまぶしー!」


スラ2「どりゃー!まぶしー!」


土倉「なんなんだよ、ほんとによぉ!はあっ、はあっ……とにかく、走れるとこまで走るしか…….」


イル「ねえ、そこのあんた!ちょっといいかしら!」


土倉「おわぁっ!?」


イル「なんで『始祖の洞窟』から出てきたわけ?!」


土倉「し、しそぉ?」


イル「あんたがさっき出てきたところよ!知らずに入ってたの?」


土倉「気がついたら、そこに……」


イル「はぁー?!あのね、嘘をつくならもう少しマシなのにしなさいよ」


土倉「嘘じゃない!こ、ここがどこかもわからないんだ」


イル「はいはい、わかったわよ。一旦そういうことにしといたげる。で、どうやって洞窟から出てきたのよ」


土倉「どうって……走って……」


イル「だ!か!ら!いちいち嘘つかないでってば!」


土倉「う、嘘じゃないんだって!だ、だいたいなあ!人に話聞くってんなら、こ、こいつをなんとかしろよ!」


ネイ「こいつじゃないんだけど!ネイはネイって名前があるんですけど!」


土倉「ば、化け猫も喋るのかよ?!」


イル「はあ?!喋るわけないし、というか化け猫って失礼ね!」


土倉「いや、今、喋って」


ネイ「イルゥ!こいつ怪しいよお!このままザクってしちゃおうよお!」


土倉「物騒なこと言ってやがる!」


イル「よーしよし、そのまま屋敷に連れて帰りましょ。怪しすぎるもの」


ネイ「わかった!任せて!」


土倉「お、おい。勝手に話を進めるな」


イル「あのね、あんたに選択権なんてこれっぽっちもないの。わかった?」


土倉「いででででで、せ、選択権を奪ってるの間違いだろいでででで」


ネイ「ネイの尻尾はちからもちー!えーい!」


土倉「いでででし、しまる、しまる、いででで」


イル「いい子ね、それじゃあ戻りましょ」


ネイ「はーい!」



イル「それで?あんたの話をまとめると、気がついたら『始祖の洞窟』にいて、3匹のスライムに襲われ、走って外に逃げ出したと」


土倉「ああ。そんであんた達に捕まった」


ネイ「つかまえた!」


イル「……はあ……。なんか、ここまで嘘だらけだといっそ清々しいわね」


土倉「だ、だから嘘ついてないんだって!」


イル「あのね、あんたは記憶喪失か何か知らないけど、あの洞窟には何重にも封印がかけられてるの」


土倉「封印?」


イル「そ。あそこにはこの世界を作った始祖様と、その眷属達が眠られてるの。次の厄災が訪れるその時まで、力を貯めるためにね」


土倉「始祖様、眷属、厄災……」


イル「眠られている間、外敵から守るために術師が厳重に封印魔法をかけて、保護してるのよ」


土倉「魔法……」


イル「だから、あんたがあの場所にいること自体おかしいってわけ!ねえ、あんたほんとなんなの?」


ネイ「怪しいー!怪しいー!」


土倉「俺は本当に何も知らないんだ。ただわかるのは、ここは俺が住んでいた世界とは全く違う……それだけだ」


イル「世界が違う?どういう事よ」


土倉「俺がいた世界には魔法なんてないし、化け猫もスライムだっていない。全部作り話だ」


ネイ「ネイは化け猫じゃないー!ホワイトミャオガだもん!」


土倉「ホワイトミャオガなんて初めて聞いたぞ」


イル「ま、待ってよ。なんでこの子がホワイトミャオガって」


土倉「だからこいつが……ネイが自分で名乗ってたからな」


イル「な、なんで名前まで」


ネイ「ネイが教えたからね!」


土倉「……なあ、少しは俺の話も聞いてくれよ」


イル「……そうね、信じるしかなさそうだもの」


土倉「助かるよ。まあ、話と言ってもわかる事は全て話したけどな」


イル「本当に、嘘、ついてないのね」


土倉「ああ。嘘をついて得する事が何一つないしな」


イル「……そう、わかったわ。最後に、あんたの名前を教えてちょうだい」


土倉「名前?ああ、まだ名乗ってなかったな。俺は土倉。土倉夜杜(つちくらないと)だ」


イル「つちくらないと……妙な名前ね」


土倉「土倉と呼んでくれ。ナイトは、小っ恥ずかしいんだ……」


イル「土倉、ね。わかったわ。私はイル。イル・ヤヲーネ」


ネイ「ネイだよ!」


土倉「イルとネイか。覚えておくよ」


ネイ「つちくら!つちくら!」


土倉「こうしてみると可愛いもんだな」


イル「ねえ、土倉。悪いけど、しばらくあなたの身柄はうちで管理させてもらうわよ」


ネイ「そうなの?やったー!つちくらと遊べるね!」


土倉「管理ってまた物騒な」


イル「あのね、あの洞窟から出てこれたって事は封印魔法に何かしら異常が発生してるって事なのよ?それに、気がついたらそこにいたなんてありえないんだから、徹底的に調べさせてもらうわよ」


土倉「まあ……それも、そうか……」


イル「身の安全は約束するから、協力しなさいよね」


土倉「行くあてもないしな。わかったよ」


ネイ「わーい!つちくらと遊べる!」


土倉「おわ、まてまてまて」


ネイ「クンクン……あれ?」


土倉「ん?どうした?」


ネイ「つちくら、なんか変な匂いする!」


土倉「なっ……ま、まだ30にもなってないぞ?!加齢臭はまだ先じゃないか?!」


イル「何言ってんのあんた」


ネイ「ねー!イルー!つちくら、変な匂い!」


イル「あら、ネイ。どうしたのよ。土倉に何かされたの?」


土倉「いや、こいつが、俺のこと変な匂いするって……」


イル「何よそれ。じゃれあってないでさっさと調査に行くわよ」


ネイ「はーい!」


土倉「クンクン……そ、そんなに……匂うか……?」


イル「土倉!早く行くわよ!」


土倉「お、おう」


ネイ「つちくら、イルとネイの半分こみたいな匂い!へーんなのー!」


〜続く〜



▼あとがき


SNSで次回作のアイデアやタイトルを募集させていただきました!その中からご提案いただいたものを順々に作品化していきます!

今回はなきめさんよりいただいた『陰の者』を、タイトルとテーマとして使わせていただきました!素敵なご提案ありがとうございます!


続きはこちらから!

『陰の者、異世界へ行く。②』









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題名: 安永さんと高尾くん

#28

作者:オニオン侍

人数:2人(2:0)


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【本作における著作権管理・利用について】


本作は著作権フリーであり、サークル活動、


無料放送、商業目的問わず自由にご利用下さい。


また、いかなる目的での利用においても報告は不要であり、


必要に応じて改稿・編集をして頂いても構いません。


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)


(ご報告はいただけるとめちゃくちゃ喜びます!)


(配信などございましたらぜひお教えください!)


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時間:15分

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▼配役


●男性

名前:安永

年齢:40〜

概要:甘党



名前:高尾

年齢:25〜30

概要:元気


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安永(♂):

高尾(♂):

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本文




安永「確かにさ、言ったよ?どら焼きとほうじ茶が好きって」


高尾「はい!毎日でも食べたいくらいだと!」


安永「言った、言ったね、うん。それでさ『こんなおじさんが甘いものを買いに行くのは、ちょっと恥ずかしいから困っててさー』とも言ったね」


高尾「はい!ですから『それでしたら代わりに俺が買ってきます』と申し出ました!」


安永「うんうん。俺もさ、1回くらいはお願いしちゃってもいいかなー?とか思ってさ、まあ、『それは嬉しいな』って言ってたよね」


高尾「はい!頼りにされてとても嬉しく思いました!」


安永「それからさ、猫屋とか、鶴屋とか、吉田屋とか、いろんなところから買ってきてくれたよね、ありがとうね」


高尾「とんでもない!お世話になっている安永さんのお役に立てていれば本望ですから!」


安永「いやあ、高尾くんは本当にいい子だなあ」


高尾「お褒めいただき光栄です!」


安永「うーん、伝えるのがどんどん心苦しくなってきたな。いやでも今日こそは言わせてもらうよ。……コホン。あのね、365日連続どら焼きは、やりすぎだと思うんだ」


高尾「……と言いますと?」


安永「あ、あれ〜!?まさかのピンと来ない感じかい!?え、えーとね、毎日食べたいくらい好きというのはあくまで表現であってね、本当に365日どら焼きとほうじ茶を買ってきてくれって意味ではないんだ」


高尾「なるほど……」


安永「俺もさ、もっと早く伝えてあげればよかったんだけど……」


高尾「時には緑茶も選択肢に加えてよかった、と」


安永「まだ伝わってなかったねえ!違う違う、いやまあ緑茶も好きだけど」


高尾「任せてください!緑茶はやはり玉露がいいでしょうか」


安永「いやいや、そんなお高級なの選ばなくていいからってそうじゃないんだ」


高尾「はっ、失礼しました。そういう事ではないですよね」


安永「よ、よかった。やっとピンと来てくれたんだね」


高尾「すいません、気が利かなくて。たまにはたい焼きだって召し上がりたいですよね!」


安永「違うんだよなあ、でもたい焼きも美味しいよね」


高尾「やっぱりふたばさんの天然たい焼きがいいでしょうか。1匹ずつ焼いて皮がパリパリで美味しいんですよね」


安永「わぁ、それはいいなあ。話を聞いていたら食べたくなったねって違う違う。あのね、俺のために365日も甘味を求めて彷徨わなくていいんだよって事を伝えたかったんだ」


高尾「安永さん……」


安永「ついね、君が嬉しそうに買ってきてくれるから伝えるのが遅くなってしまったんだ。すまないね」


高尾「いえ、俺の方こそご迷惑になってるだなんて思いもしなくて」


安永「迷惑だなんて思ってないよ!?高尾くんが大変だろうなぁと思ってね」


高尾「お心遣いありがとうございます!俺はいつも安永さんに食べてもらうのが嬉しくて……だから、大変なんて思った事なくて」


安永「そ、そうだったんだね」


高尾「……でも、もうやめた方がいいって事ですよね?」


安永「えっあっ、そ、そうだね」


高尾「……わかりました……」


安永「ま、待って待って。そんなに……そんなに、楽しんでくれているのかい」


高尾「はい、とても」


安永「負担には、なっていないんだね?」


高尾「全く、なってないです。お金だって、本当はいいのにいつも『みんなの分も頼むね』と多く出してくださって」


安永「うーーん」


高尾「また、買ってきてもいいですか?」


安永「うーーーーん」


高尾「お願いします、安永さん」


安永「……わ、わかったわかった。買ってきてもらう俺が、逆にお願いされるって変な話じゃないか、まったく」


高尾「それじゃあ」


安永「これからも頼むよ。いろんな所のどら焼きとほうじ茶を」


高尾「……はい!ありがとうございます!」


安永「俺の方こそありがとうだからね!?」


高尾「さっそく買ってきます!」


安永「ははは、気をつけていってらっしゃい!」


〜完〜



▼あとがき

SNSで次回作のアイデアやタイトルを募集させていただきました!その中からご提案いただいたものを順々に作品化していきます!

第二弾は壱さんよりいただいた『どら焼きもほうじ茶』をテーマとして使わせていただきました!素敵なご提案ありがとうございます!




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